資源バブルの終了に、トランプ大統領の再登板――。総合商社を取り巻く外部環境が大きく変わろうとしている。本特集では、各社のトップインタビューに加えて、注目事業の最前線をリポートする。
「もはや商社ではない」と主張する三菱商事の中西勝也社長。今後の伸びしろをどこに見いだすのか、聞いた。
事業同士の掛け合わせがカギ
──中西社長はかねて「われわれはもはや商社ではない」と言っています。
当社では今やトレーディングビジネスを事業会社に移し、本社ではほぼやっていない。日本語で「商社」といえば仲介業者を指すが、収益は仲介ではなく事業投資を中心に上がってきている。
ではわれわれは何者なのか。多岐にわたる事業領域を持つ点ではファンドと同じだが、事業投資は身銭を切るためリスク感度を高めておく必要がある。最初は少額で出資して相手のビジネスを学び、自信がつけば過半を持ったり、100%子会社にしよう、と。
投資期間も5年、10年とさまざまだ。法人設立から時間をかけてビジネスを立ち上げることもある。多様な事業を掛け合わせる能力も持っている。つまりコングロマリットであることをプラスにできる。
──三菱商事のポートフォリオはこの10年間、大きくは変わっていません。今後はどうですか。
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