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「初任給アップ」「配属ガチャ解消」銀行就職戦線に大異変。新卒ファーストだが、静かに進む高学歴化

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当時は業績の低迷に加え、店舗統廃合によって余剰人員が発生していた。新規採用よりも、転職や定年退職による従業員数の自然減に焦点が当たった。

17年には、みずほFGがグループ従業員の4分の1に当たる1.9万人の削減を表明。三菱UFJ銀行や三井住友銀行も数千人分の業務量削減を打ち出した。リストラを想起させるネガティブなニュースが飛び交うメガバンクへの就職を、学生は敬遠していった。

高学歴化する新卒社員

就職人気が復調し始めたのは23年。自然減が一巡したメガバンクが、採用強化に舵を切りつつあった頃だ。その前年末には、日本銀行が金融緩和の軌道修正に踏み切った。金利が復活して銀行が儲かる時代が訪れたことも相まって、就活生の銀行回帰が進んだ。

ただ就活人気が10年前の水準まで復活しても、入社する学生も当時と同じ属性になるとは限らない。この10年間で新卒社員の「高学歴化」が進んでいるからだ。

下の円グラフを見てほしい。大学通信の調査を基に、メガバンクの新卒社員を出身大学群別に集計したものだ。

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