諦めてなかったアップル「新Vision Pro」への熱意 M5チップ搭載の新型で何が変わった?

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また、同じくWWDC時にカリフォルニアの本社近くで『耐久性ラボ(Durability Lab)』という設備を取材したが、そこでもちょうどApple Vision Proの振動に対する耐久性の試験を行っていた。開発が終了するなら耐久性のテストをする必要もあるまい。

『耐久性ラボ』で見た振動テストを受けるApple Vision Pro
アップルの本社近くにある『耐久性ラボ』で見た振動テストを受けるApple Vision Pro。下の定盤が激しく振動を続ける(筆者撮影)

欠点だったバンドやマニュアルもリメイク

さて、アップデートされた新型のApple Vision Pro(M5)をお借りして使ってみたので、どこが変わったかについてレポートしよう。M5チップと、デュアルニットバンドの採用が大きな変更点だ。

まず、パッケージを開いて、内容物が若干変わっていることに驚いた。

圧縮した紙のような素材で、高価なApple Vision Proがしっかりと固定されていることに変わりはないが、装着されているのがデュアルニットバンドになり、固定方法も多少変わっていた。従来は、プリセットされているのがソロニットバンドで、箱の下部に別途デュアルループバンドが入ってたが、今回はデュアルニットバンドに一本化された。

デュアルニットバンドを手に取って驚くのは、その重さだ。ソロニットバンド(M)が57g(実測値)だったのに、デュアルニットバンド(M)は197g(同)となっている。持つと、後頭部をカバーする蛇腹の部分がとても重い。これは、前に装着するApple Vision Proとバランスを取るためで、なんと中にタングステンのインサートが組み込まれているという。S・M・Lの3サイズがあり、購入前にiPhoneで計測することで、どれを選べばいいかがサジェストされる。

新しいデュアルニットバンド
新しいデュアルニットバンド。右のダイヤルを回すと後頭部、引っ張って回すと頭頂部のバンドのワイヤーが締まる(筆者撮影)

右側にダイヤルがあり普通に回すと後頭部のバンドの上下のワイヤーが締まる。ノブを引っ張って回すと頭頂部のバンドの前後のワイヤーが締まるようになっている。

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