諦めてなかったアップル「新Vision Pro」への熱意 M5チップ搭載の新型で何が変わった?

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性能を落として廉価版にするとか、グラス型デバイスのためにプロダクトのリソースが割かれるとか、いろいろな噂はあるが、筆者が取材で見ている限りではApple Vision Pro周りの開発は、依然として速度を落とさずに継続されている。筆者はアップルは「現在の性能が最低限」と考えていると思う。実際、アップルが過去に体験が低下するような製品を出したことがあっただろうか? 技術の向上によって、同じことが安くできるようになることはあるかもしれないが、機能を下げて安く作ろうという発想はないと思う。

visionOS 26 イメージ
最新のvisionOS 26では、ユーザーの空間にシームレスに統合される映像表現が実現している。使い込むと、どこまでが実際の光景なのか、曖昧になってくる(写真:アップル)

OSは2024年9月にvisionOS 2が発表され、2025年3月にはApple Intelligence、空間ギャラリー、iPhoneのApple Vision Proアプリに対応したvisionOS 2.4が公開されている。iPhoneのApple Vision Proアプリは、Apple Vision Proを装着せずにOSやアプリのアップデートや検索を行うためのアプリ。そして、2025年の9月15日にはvisionOS 26がローンチされ、壁に時計や写真を貼り付けたりできる『空間ウィジェット』、複数人でのゲームや映画、3Dオブジェクトの共有が可能となっている。

Persona状態
ライターの友人諸氏にPersona状態で筆者のリビングに来てもらい、一緒にApple TVの予告編映像を見ることもできた(筆者撮影)
映画『エフワン/F1』の予告編映像
映画『エフワン/F1』の予告編映像を見た。全員が権利を持っていれば、Apple TVの映画を一緒に見ることもできる。壁の時計は、バーチャルのウィジェット(筆者撮影)

進化を続けるvisionOS「開発に全面的にコミット」

筆者は、今年6月のWWDCの時にApple Vision Proプロダクトマーケティング担当上級ディレクターのスティーブ・シンクレア氏にインタビューしたが、その時も彼は「わたしたちはvisionOSの開発に全面的にコミットしています。visionOS 26を見れば、我々がいかに空間コンピューティングに力を入れているか、理解できるはずです」と力強く語っており、『Apple Vision Proの開発が終了するのではないか?』という噂を一笑に付した。

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