「完璧な俺の、何がダメだったんだ!?」。竹内涼真演じる《モラハラ男》が大バズり!ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』が愛される真因

交際が始まってからは、勝男のために彼の好きな料理を献身的にふるまってきたが、それが当たり前の同棲が数年経った頃、美容師の吉井渚(ラランドのサーヤ)との出会いから、自分を見失ってしまっていたことに気づき、自分らしさを考えるようになる。
一方、勝男は、自分は完璧と信じて疑わない自信家であり、令和時代に珍しい「料理は女が作って当たり前」という亭主関白思考が自然に染みついている昭和な男。鮎美の手料理に対して、いつもひと言ダメ出しをするが、悪気はなく鮎美のためを思って言っている。
勝男は2人の明るい未来を信じて疑わず、鮎美は心のなかのモヤモヤが濃くなっていたなか、2人の同棲の記念日に勝男は、入念な準備のうえ、サプライズでプロポーズをする。勝男には自信しかなかったが、それを予感していた鮎美にあっさりと断られる。
そんな悲劇のプロポーズシーンから第1話はスタートする。

悪意なき“モラハラ発言”で周囲をドン引きさせる
物語は現在と過去がカットバックしながら進んでいく。衝撃的なプロポーズ失敗で第1話が幕を開けると、その日につながる2人の過去が映された。
都心で働くビジネスマンの勝男は、「女の幸せは、家で料理を作って愛する人の帰りを待つこと」という価値観を持ち、家に帰れば、手料理を作って待つ鮎美が玄関まで出迎え、スリッパを用意するのが当たり前。
冷凍食品を使う弁当は手作り弁当ではない、顆粒の出汁を使う料理は偽物など、とにかく料理へのこだわりが強いくせに、自分で料理をしようとも手伝おうともしない。勝男の悪意なき無意識のモラハラの日常が鮎美を疲弊させ、心を淀ませていく。
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