夫婦+愛犬に"ちょうどいい"コンパクト平屋。70平米・2LDKは、40代で老後まで考えた選択肢

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「キャンプをしているときのように、家でも薪ストーブを囲めたら癒やされるよねとずっと話していたんです。薪の火を眺めながらお酒を飲んだり、コーヒーを飲んだりしたいねって。それに、小さい平屋に煙突が伸びていたらかわいいじゃないですか」(夫)

念願の薪ストーブを設置したのは、リビングの掃き出し窓の前。冬の暖房としてはもちろん、オフシーズンもインテリアとして部屋を彩っています。

「本当はリビングの真ん中に置いたほうが熱効率がよいのですが、動線の邪魔になるし、平屋でこの広さならどこに置いても暖かさは伝わるかなと。実際、薪ストーブだけで全体を暖められるので、冬場もエアコンはまったく使っていません。

朝から起きてすぐにつけて、仕事に出かけるときも火はそのまま(※メーカーが決める用法に従っています)。帰ってきたときの温もりにホッと和むんです」(夫)

薪ストーブのおかげでオール電化でも冬の電気代は1カ月あたり1万6000円程度。節電にも役立っています。

ちなみに、夏もリビングのエアコンをつければ、1台でほかの部屋も涼しく快適とか。冷暖房効率のよさは平屋ならではといえるでしょう。

とはいえ、気になるのは薪の費用。買うとそれなりに値段も張りそうです。

「薪を買ったのは入居した初年度の2回だけ。その後は近所で調達しています。例えば、庭木の伐採をしているお宅があったら声をかけて譲ってもらったり。

処分代がかからないから助かるみたいで、お互いにウィンウィンなんです。近くの神社に声をかけたときも『好きなだけもっていって』と言ってもらえ、お礼におさい銭箱に500円を入れました」(夫)

最近は「庭の木を伐採したけどもらってくれる?」と声をかけてもらうことも増えたそう。薪を介してご近所コミュニティも広がっています。

夫の念願だった薪ストーブ。薪の火を眺めるのはもちろん、薪をくべるのも冬の楽しみになっている(写真撮影/前田慶亮)
今の家に住み始めてから薪割りが新たな日課に。譲ってもらった木は1年ほど干してから使うそう(写真撮影/前田慶亮)

デッキ前の芝生スペースで“おうちキャンプ”も

もう一つ、夫妻がリクエストしたのは掃き出し窓の横のテラスです。ウッドデッキを敷いて、外の景色を眺めながらコーヒーを飲んだり、気候のよい時季は食事をしたり。友達が遊びに来たときはバーベキューをするのが定番。デッキ前には芝生スペースもあり、そこにテントを張って“おうちキャンプ”をしたこともあるとか。

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