夫婦+愛犬に"ちょうどいい"コンパクト平屋。70平米・2LDKは、40代で老後まで考えた選択肢
そんなとき、妻の目に止まったのは1枚のチラシでした。そこには平屋の一戸建てが写真入りで紹介されていたのです。
「家を建てるならこういう平屋がいいなとピンときたんです。階段がないほうが動線はシンプルだし、掃除もしやすそう。実は前々からタイニーハウスに憧れていたんですね。収納など限られた空間を工夫して使いこなすのも得意なんです」(妻)
夫にもそのチラシを見せたところ、「いいね。建てちゃう?」と大乗り気。平屋には、妻とはまた違う観点で魅力を感じていたそうです。
「高齢になると階段の上り下りがきつくなって、2階部分を使わなくなるとよく聞きますよね。僕らは2人とも40代と若くはないので、平屋にしたほうが先々まで部屋を有効活用できるかなと感じていました」
聞けば、平屋での生活は夫妻とも子どものころに経験済み。暮らしのイメージがつきやすかったのも選択をスムーズにしたのでしょう。

土地探しから依頼したのは、夫の勤務先が提携する住宅メーカーです。平屋の実績も多く、安心して任せることができたと言います。
そもそも平屋を建てる場合、ある程度、広い敷地が必要です。2階建て以上なら上に延ばして広さを確保できますが、平屋はワンフロアだけ。また、1階に採光や通風を十分確保するためにも土地のゆとりがポイントになります。
その点、Kさん夫妻が暮らす地域には広い区画が多く、ちょうど更地で売り出されていた住宅展示場の跡地を購入できました。広さは約123坪(407平米)と申し分ありません。
建物の広さは約70平米で、リビングを中心に両側に居室のある2LDKです。
「もっと広い家を建てることもできましたが、2LDKぐらいが僕ら2人の暮らしにはちょうどいいなと思っていたんです」(夫)
憧れの薪ストーブを設置。ご近所づきあいも良好に
プランニングについては、かなえたい夢がありました。それは薪ストーブを置くこと。聞けば、夫妻はそろってアウトドア好き。たき火を囲むのが何よりの楽しみになっているのです。