バブルがはじけた?メタプラネットの企業価値、保有するビットコインの価値を下回る

コア資産としてビットコインを取得・管理するメタプラネットの企業価値が14日、保有するビットコインの価値を下回った。いわゆるデジタル資産トレジャリー企業に対する投資家の関心が世界的に薄れる兆しが浮かび上がっている。
メタプラは2024年4月にビットコインの購入を開始した。株価は当初は保有資産に対し大きなプレミアムで取引されていたが、6月に過去最高値を付けた後、約7割下落した。その結果、同社が公表するデータによれば時価総額と負債を基にした「mNAV」はこの日一時0.99まで低下した。
トレジャリー企業は今年、デジタル資産を保有する企業に株式投資というなじみの形でアクセスできる手段として人気を集めた。夏場までは多くの企業が保有資産に対してプレミアムで取引されていたが現在、メタプラはディスカウントで取引されるという新たな局面に直面している。
「このデジタル資産トレジャリー株の下落は、バブルのはじけた兆候だ」とジェフリーズの元アナリストで現在は投資調査プラットフォームのスマートカルマで日本株調査を手がけるマーク・チャドウィック氏は指摘した。株価下落は「ビットコイン蓄積への一般的な熱狂が冷めた」ことを示すが、「長期的なビットコイン強気派」にとってはメタプラ株の割安感が買いの機会になる可能性もあるという。
サイトによるとメタプラは現在、約3万ビットコイン(時価総額約34億ドル)を保有している。株主は最近、機動的な資金調達の検討を可能にする優先株発行を可能にする計画を承認した。9月には海外募集での新株発行通じて約2041億円を調達し、ビットコイン購入の原資としている。
著者:アリス・フレンチ
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