「家庭料理は時短・中食化が進むけれど…」。製菓・製パン材料など1万点超の品ぞろえ、"作る人"のニーズを見逃さない富澤商店の戦略

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富澤商店
東京駅近く、オフィス街にも出店している富澤商店(写真:富澤商店提供)

世の中には、店内を回るだけでワクワクする“食”の専門店チェーンがある。食いしん坊や料理好きの場合、その代表格はカルディーコーヒーファーム、成城石井、ディーン&デルーカ、そして製菓・製パン関連専門店の富澤商店ではないだろうか。

富澤商店の店頭には、「モナミ」「キャサリン」といった謎の名称を含めパン用小麦粉の強力粉だけでも何種類も量別に並び、クルミも種類や量別に加え、ローストと生の選択肢も用意されている。

洋菓子やパンの材料だけでなく、トッピング用品、和菓子の材料、お菓子の型、ラッピング用品もある、製菓・製パンのデパートなのだ。しかも全国展開している。なぜそんなマニアックな展開が成立するのか。

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「富澤商店に来れば何でもそろう」

富澤商店は首都圏を中心に全国約90店を展開するほか、オンラインショップもある。

リアル店舗では1000~4000種類、オンラインでは約1万種類も用意。同社店舗事業部の原一雄事業部長は、「年に何種類か新商品を出しますが、ロングテール商品が多いので種類は増え続けています」と話す。

粉類の陳列
「粉」だけでも圧巻の品ぞろえ(写真:富澤商店提供)
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