高市早苗首相は誕生するのか…?各国で初の女性リーダー就任時に株価はどう動いた

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高市早苗首相となるのでしょうか(写真:ブルームバーグ)

高市早苗氏が自民党総裁に選出され、首相となる可能性が高まったことを受け、株式市場は堅調に推移しています。高市氏は、公共投資や安全保障分野に重点を置いた国家予算の配分を通じて、国の活力を取り戻す姿勢を明確にしています。

景気拡大への展望に加え、日本初となる女性首相誕生の見込みが政治の転換点として受け止められて、市場心理を押し上げていることが、相場上昇の背景となっています。

日本における初の女性首相の登場は、時代の転換を象徴する出来事として注目されています。もっとも、各国ではすでに女性が国家のトップに立つ例は少なくありません。歴史的にはサッチャー元イギリス首相がその先駆けとなり、近年ではドイツのメルケル元首相やイタリアのメローニ首相などが続いています。

初めて女性が“政府の長”に就任した時期の株価推移

そこで過去、各国で初めて女性が“政府の長”に就任した時期に株価がどのように推移したかを調べてみました。

対象とした国は世界の主要な先進国と新興国のG20(ジートゥエンティ)としました。各国で「初めて女性が政府の長となったケース」のみを対象とします。このため、イギリスがEU離脱(ブレグジット)の方針を決定していく過程で首相を務めたメイ元首相は対象外としました。イギリスではすでに1979年にサッチャー元首相という女性指導者の経験があるため、今回の「わが国初の女性首相誕生」とは趣旨が異なるからです。

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