――プライベートでは、2人のお子さんがいらっしゃいますね。
上の娘は18歳になりました。私に似ていて真っ直ぐで不器用なんです。思春期を迎えて、何かと葛藤しながらも前に進んでいるのを見ながら、「大丈夫。何とかなるよ」と思いながら、そっと見守っています。
――仲が良いんですね。多忙ななかでも、仕事とご家庭としっかり両立されてきたんだろうなと。
家族に甘えっぱなしですが、家族は最も大切です。私は2度の流産を経験しています。その経験を経て、子どもたちに出会えたことは、何よりの幸せだと感じています。
人の出会いは一期一会ですが、家族も一期一会。できる限り今このときをともに過ごして、大切な瞬間をともに味わいたい。人生には限りがありますし、どんなときも家族とともに生きることに迷いはなかったです。
――身近な人と一緒に時間を過ごすことが、何より大切なんですね。
そうですね。「はっぷ」の仲間もそうです。法人を設立する前から10年以上をともに過ごしてきた仲間もいて。みんな紆余曲折の人生を歩んで、孫が生まれた仲間もいます。
家族や「はっぷ」の仲間は、お互いの人生の“目撃者”ですよね。うれしいことや苦労も含めて、お互いの人生を見守り続けている。そんな存在がいることがありがたいです。

歳をとっていくことについて
――年齢を重ねることについてどう捉えていますか?
私も来年には50歳になります。健康状態や容貌の変化に不安がないわけではありません。
でも、人生の先輩方の背中を見て感じるのは、歳をとったからといって、エネルギーが減るわけではないということ。もちろん、体力は衰えもするでしょうが、人間としてのエネルギーはむしろ増している方も多いし。
――わかります。年齢を重ねるとその人らしさが濃くなっていくような。
エネルギーの出し方とか、輝き方が変わるんだと思います。SNSで見かける“キラキラ”とは異なる、いぶし銀の輝きを放っていらして惹かれます。私の場合、もともといぶし銀が好きなので、年をとるって素敵だなぁと。
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