

「勉強はそこそこでいい」は、危険な誤解

このように見ていくと、「総合型選抜があるから勉強はしなくていい」という考え方がいかに危ういかがわかります。
学力を軽視したまま課外活動に偏ると、評定も上がらず、面接や小論文で説得力のある発言もできません。
総合型入試は、「学力を土台に、非認知能力で差をつける」試験なのです。
東北大学が2050年までにすべての入試を総合型に切り替えるという決断をした背景には、「テスト偏重からの脱却」という意図があるでしょう。
しかし同時に、大学が伝えたいのは「学力と人間力の両立こそが真の学び」というメッセージでもあります。
結局のところ、入試制度がどう変わっても、求められる力の本質は変わりません。
「考える力」「伝える力」「学び続ける力」──それらを支えるのは、日々の学びの積み重ねにほかなりません。
総合型の時代こそ、「学力」と「人間力」を両輪で育てていく姿勢が、これからの大学入試で最も問われていくのです。
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