《なぜ東北大は一般入試を廃止するのか》総合型選抜化が進む令和の大学受験は学力不要?「勉強よりボランティア」と安易に考えてはいけないワケ

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漫画『ドラゴン桜』
漫画『ドラゴン桜』
(漫画:©︎三田紀房/コルク)

「勉強はそこそこでいい」は、危険な誤解

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このように見ていくと、「総合型選抜があるから勉強はしなくていい」という考え方がいかに危ういかがわかります。

学力を軽視したまま課外活動に偏ると、評定も上がらず、面接や小論文で説得力のある発言もできません。

総合型入試は、「学力を土台に、非認知能力で差をつける」試験なのです。

東北大学が2050年までにすべての入試を総合型に切り替えるという決断をした背景には、「テスト偏重からの脱却」という意図があるでしょう。
しかし同時に、大学が伝えたいのは「学力と人間力の両立こそが真の学び」というメッセージでもあります。

結局のところ、入試制度がどう変わっても、求められる力の本質は変わりません。

「考える力」「伝える力」「学び続ける力」──それらを支えるのは、日々の学びの積み重ねにほかなりません。

総合型の時代こそ、「学力」と「人間力」を両輪で育てていく姿勢が、これからの大学入試で最も問われていくのです。

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西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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