「ファザコン和風美人」が古風な家柄に反発して見つけた《13歳年下オランダ人男性》という居場所、子どもいなくてもADHDの夫と築けた幸せな家庭

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ヨハネスさんは「やっぱり僕の頭はちょっとおかしいのかも」と笑う。基本的に仲良しだからこそ、生活のささやかなことで楽しくぶつかって相性の良さを確かめ合っているのかもしれない。

子どもの頃から「20代で結婚をして子どもは3人」という将来を思い描いていたという聖子さん。ヨハネスさんとの子どもも望んだが無理だとわかり、今は2人での暮らしを満喫することにしている。

「もう少し早く彼と結婚していれば、と思うことはあります。でも、ヨハネスとは来世でも一緒になれるはず。そのときにいっぱい子育てしようねと話しています」

住む場所は関係ない、私の夫こそが自分の「帰る家」

日本という国には馴染めない、自分の国ではない、と思い続けてきた聖子さん。実は、若い頃に「自分の国」と想定していたのはフランスだった。そのフランスにはまだ一度しか訪れていない。

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「ヨハネスと一緒ならば、フランスでも日本でも住めると思います。私の居場所は、オランダではなくヨハネスだったんです」

人の性格や価値観は多様なので、それぞれの肌に合う国や地域はあると思う。ただし、「自分の家」の住み心地が悪かったら意味がない。

一人暮らしの家を自分なりに充実させて満足する人もいるだろう。それも豊かな暮らし方だ。ただし、家族がいる場合はその関係性が居心地の大きな要素となる。聖子さんとヨハネスさんにとっては、相手こそが自分の帰る家なのだ。

本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております(ご結婚5年目ぐらいまで)。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申し込みはこちらのフォームよりお願いします。
大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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