「訳もなく悲しいのは秋のせい!」、漢方アドバイザーがおすすめ「秋の養生3カ条」。不調や疲れを感じたら取り入れたい秋の食べ物とは?

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2. 辛味、安神、潤い食材を

秋は「辛味」と関わりが深い季節。辛味は肺を元気にするので適度に辛味があるものをとりましょう。乾燥しやすいので、潤いを補う食べ物も意識して。

また、秋は白い食材もおすすめ。白い食材は潤いを補う食材と重なるものが多いです。物悲しさや落ち込みを感じるなら、気持ちを落ち着ける「安神(あんじん/あんしん)」の食材をとりましょう。

<おすすめの食べ物>

● 辛味のあるもの…ねぎ、しょうが、たまねぎ、パクチー、スパイス類など

● 潤いを補うもの…梨など果物全般、白きくらげ、山いも、白ごま、ゆり根など

● 白い食べ物…梨、白きくらげ、山いも、白ごま、ゆり根、えのきなど

● 安神の食べ物…なつめ、ベリー類、牡蠣、いわし、玄米、小麦、アーモンド、ちんげん菜、ゆり根、紅茶、ワインなど

3. 燥邪に注意

秋は乾燥による邪気=「燥邪(そうじゃ)」が体に入りやすくなります。すると肌のカサつき、髪のパサつき、口やのどの渇きなどの症状が出たり、便が水分不足で硬くなり便秘気味になったりも。

一方、「秋の長雨」と言うように雨も多いので湿気による不調も起きがち。体調や気候に合わせて乾燥、湿気対策も心がけましょう。

旬の「きのこ」で回復

食べ物は、体を動かす燃料に過ぎないと思うかもしれません。でも、今食べたものが1カ月半後に、自分の肌になっている。そう考えると、脂っこくてギトギトしたものや、添加物まみれのお菓子を毎日食べるのはどうなのでしょう。食べるもので体は確実に変わってくるのです。

さて、秋の味覚・きのこは「補気(気を補う)食材」。種類別に効能も変わります。いろいろなきのこを切って冷凍しておくと便利です。疲れたらきのこを食べましょう。

・しいたけ…補気の力が特に強い

・まいたけ…利尿、健脳

・マッシュルーム…イライラ解消

・白きくらげ、えのき…潤い補給

・黒きくらげ、しめじ…補血

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