「訳もなく悲しいのは秋のせい!」、漢方アドバイザーがおすすめ「秋の養生3カ条」。不調や疲れを感じたら取り入れたい秋の食べ物とは?

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薬膳では、自分の体と同じ部位のものを食べると、その部位の働きを補えるという「似臓補臓(いぞうほぞう)」 という考え方があります。「肝」の機能を高めるならレバー、「心」ならハツを食べるとよいということです。

皮膚の乾燥にはコラーゲンたっぷりの皮つきの手羽先で「手羽先と大根の柔らか煮」を作りましょう。酢は血行不良によるシミやくすみの改善にも効果が。柔らかくてプルプルの手羽先と、その出汁を吸った大根が最高においしい一品です。

手羽先と大根の柔らか煮
手羽先と大根の柔らか煮(画像:『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』)
<手羽先と大根の柔らか煮>
① 大根を半月切りにする。
② 鍋に大根と手羽先を並べ、水をひたひたまで入れる。醤油、酒、みりん、酢を各50ml 加え30分程煮込む。酸味が苦手な人ははちみつを少しだけ加えるとマイルドになります。

訳もなく悲しいのは秋のせい

本来、秋は胃腸が元気になり体調も整いやすい季節ですが、「悲しい」という感情と関わりが深い季節でもあります。

急に肌寒くなって、日が落ちるのが早くなり、落ち葉がハラハラと落ちて、秋はなんだかセンチメンタルになりますよね。

1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365
『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』(世界文化社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

中医学でも秋は「悲」という感情と関わりが深いとされ、突然、訳もなく悲しくて涙がポロポロ出たり、理由もなく不安を感じやすくなります。秋に悲しくなるのは、ある意味、仕方がないのです。

つらくなる前に、精神を安定させる「安神」の食材をとりましょう。部屋を温かくして過ごすと、気持ちもほっこり。大丈夫。悲しいのは季節がそうさせているだけですよ。日向ぼっこで情緒を安定させてくださいね。

久保 奈穂実 漢方薬膳師/漢方アドバイザー

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くぼ なおみ / Naomi Kubo

漢方薬膳師。漢方アドバイザー。国際中医薬膳管理師。ペット薬膳管理士。医薬品登録販売者。薬膳茶ブレンダー。 成城漢方たまりで漢方相談・薬膳講師を行う。

女子美術大学造形科卒業。芸能・音楽活動を行い、ハードな生活で身体のバランスを崩す。漢方薬に助けられた経験から興味を持ち、イスクラ中医薬研修塾にて中医学を学ぶ。SNSにて発信する1日1つの養生ネタや、カンタン薬膳レシピが大人気。総フォロワー約9万人。

■X(旧Twitter)(なおみん) @naominkubo

■Instagram(なおみん) @naomin_yakuzen

■成城漢方たまり https://tamarikanpo.com/store/

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