「訳もなく悲しいのは秋のせい!」、漢方アドバイザーがおすすめ「秋の養生3カ条」。不調や疲れを感じたら取り入れたい秋の食べ物とは?
好きなきのこをたっぷり使って「きのこの元気もりもりマリネ」を作ってみませんか。補った気は、巡らせることで体が元気になりますが、このマリネは柑橘の果汁を加えるので、きのこで補った気を巡らせることができます。

秋の乾燥には水分よりも潤い食材を
燥邪の季節である秋には、乾燥が急に進みます。口やのどの乾燥、空咳が気になって、ついつい水分を多くとってしまいがち。この手の乾燥は水分をとっても改善されません。一瞬潤っても、すぐに乾いてまた水を飲む。すると、とりすぎた水分が体内に停滞してむくみ、重だるさの原因になってしまいます。
こんなときは、豆腐、フルーツ、瑞々しい野菜などの潤い食材で体を内側から潤すと、口やのどの渇きが改善されていきます。
疲れて帰ってきた日などは、潤いと元気の補給に「トロトロ卵と豆腐のスープ」がおすすめです。卵は潤いも血も補ってくれる優秀食材。ゆで卵や目玉焼きより卵スープのほうが胃腸に優しく、しっかり消化吸収ができます。
血を補うと髪の乾燥対策にもなります。卵には安神効果もあり、秋に生じがちな気持ちの落ち込みや不安感を緩和してくれます。仕事で帰りが遅くなってもすぐに作れて、寝る直前でも負担なく、眠りの質もよくなり朝スッキリ起きられます。

またはちみつレモンや三杯酢などの甘酸っぱい味も「酸甘化陰(さんかんかいん)」といって、薬膳では潤いを生み出す組み合わせ。薬膳ではちみつは、肺を潤す、咳を止める、腸を潤して便秘を改善する、皮膚を潤す、解毒、疲労回復と、さまざまな効能があるとされています。
優しい甘味によって、気持ちを落ち着かせる効能もあるので、ほっとリラックスしたいときにとりたいですね。空咳や、コロコロ便タイプの便秘など、乾燥による不調が気になる人は、甘味を砂糖でなくはちみつに代えるといいですよ。ただし、舌苔べったりで体が重だるい人は控えましょう。
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