「完璧でなくていい。間違えてもいい。でも、諦めない…」 timelesz・猪俣周杜に見る「愛される若手」の"正体"
レギュラー出演中の番組『ニカゲーム』(テレビ朝日系)は、英語が苦手なKis-My-Ft2の二階堂高嗣が“英語の読み方ゲーム”に挑むという『イカゲーム』(Netflix)のパロディだ。二階堂とともに、英語の読みに挑戦。猪俣は「TOY」を「トオヤ」と読み、同じく番組に出演している令和ロマンの松井ケムリを絶句させた。
しかし、間違えた後も素直に受け入れ、次の問題に挑戦する姿を見せていた。猪俣には失敗を恐れず、成長過程そのものを楽しむマインドセットがある。
②チームの士気を最優先に考える「愛され力」
猪俣の真価が最も発揮されたのは、5次審査での中間発表の場面だった。他の候補生が高評価を受けたのに対し、1人「アマチュア感が出てしまう」などと厳しい評価を受ける。しかし、「悔しいんですけど、ここで僕が落ち込んだりしてチームの士気を下げてもあれなので、本気で頑張らないとなって改めて思わされました」と言ったのだ。
さらに、自身が練習で任されていたソロパートが、他の候補者に変更された。落ち込んでしまいそうな状況で、「顔とか態度には出してないけど、めちゃくちゃ悔しくて。納得しちゃってるというか。なんで自分じゃないんですかと言えないことが悔しくて」と、自分自身への悔しさを口にした。自分自身の悔しさを飲み込み、チーム全体のことを考える姿を見せていた。この発言に、佐藤は「その悔しさから這い上がっていこうという思いは伝わっているから」と声をかけた。
猪俣自身も「今までの人生で行き詰まることがなかった」が、オーディション中に初めて悩みやスランプを経験したとも振り返っている。それでも「そんな初めての経験は、必ず成長につながっているはずです」と前向きに捉え、「基本的に楽観的な性格なので、それを生かして、これからメンバーの中でバランサーとしていられればいいな」と語る。(『anan2438号』)
個人の悔しさよりチームの士気を優先する姿勢は、「ムードメーカー」の典型的な特徴だ。ただし、従来のムードメーカーと違うのは、彼が「努力する姿勢」も同時に見せている点。楽しませるだけでなく、真摯に取り組む姿勢も示すことで、より深い信頼を獲得している。
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