「夏の3カ月は北海道でキャンプ生活」「60歳前後から人生が一気に充実」"70歳以上"で愛知から東京移住した夫婦の理想的なリタイア生活

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キャンプによって銀行以外の出会いの幅広がった。

「キャンプだと過去とか職業とか全く関係なく付き合えるのです。このキャンプのコミュニティにちゃんと入ることができたのも幸いでした」(義憲さん)

キャンプ生活と東京移住が人生を変えた

バイクで人生が変わり、バイクでのキャンプ生活が10年、軽自動車に切り替えてのキャンプ生活が10年。東京移住も果たしたことで、年齢を考えるとキャンプ生活はそろそろ潮時かもしれないという思いもある。

「先ほどの話ではないですが、やはり銀行員だったのでリスク管理上、そろそろやめようかという決断が結構しっかりと頭にあります。バイクに乗るのをやめたときも、周りは『え、せっかく免許取ったのにやめるの?』という感じでした。

博物館巡りなどに興味はありますが、今後のことはまだ決めてはいません」と義憲さん。敏江さんは「東京は美術館も無数にあり、絵を描く私にとっては行きたいところばかり」と目を輝かせる。

織田義憲さん、敏江さん、美由紀さん(筆者撮影)

いずれにしても、20年間の北海道でのキャンプ生活と3年半前の東京への移住で、織田夫妻の人生が大きく変わったことは間違いない。夫妻はこれからも、新たな人生のテーマを見つけて心身ともに豊かな生活を送ることだろう。

東京“老後”移住
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岩崎 貴行 ジャーナリスト・文筆家

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いわさき たかゆき / Takayuki Iwasaki

1979年埼玉県生まれ。2003年早稲田大学政治経済学部卒業、同年日本経済新聞社に入社。政治部、金沢支局、社会部を経て、2013~2020年文化部で音楽(ジャズ・クラシックほか)や文芸などを担当。さいたま支局キャップ、地域報道センター次長も務めた。2024年9月に同社を退職し、同年10月から出版社勤務。専門は音楽を中心とする芸術文化で、音楽雑誌やネットメディアなどへの寄稿多数。東日本大震災、福島第1原発事故などの取材に関わった経験から、環境問題、地域振興などへの関心も高い。

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