これは流行りそう…約1000円で天ぷら・ごはんが食べ放題「オリジン弁当」「れんげ食堂Toshu」のオリジン東秀が始めた「うどん店」が凄すぎた

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店内には一人客用カウンターからテーブル席、小上がりの席まで。昼休憩中と思しきサラリーマンから中高年の夫婦、子ども連れの家族など、幅広い客層がうどんを楽しんでいた。

小上がりの席
小上がりの席では子連れが多かった(筆者撮影)

お会計は「豚肉つけ汁うどん」で税込1089円。食べ放題込みの価格だ。なお、同店で最も安いうどんは968円と、1000円を切る。もちろんこれも食べ放題込みになる。他のうどんチェーンと比べるとやや値が張るもののうどん自体も美味しく、何より多彩な食べ放題がついていることを考えると価格に対して満足度はかなり高いと感じた。

従来のうどんチェーンは注文に高度な意思決定が求められる?

「小麦晴れ」を「体験」してみて、筆者は率直に「従来のうどんチェーンの嫌だったところが払拭されている」と感じた。

従来のうどんチェーンと言えば「丸亀製麺」や「はなまるうどん」が思い浮かぶ。安くて早くてうまい、いわゆるファストフードの部類に入るがその注文システムはかなりの瞬発力と意思決定を求められることに、改めて気づいた。

それらの店ではまず入店してカウンターに並ぶと、店員さんからうどんの種類やサイズを聞かれるので答える。タイミングによってはあまり考える時間はない。混んでいるときに後ろにお客が並び始めたら余計に迷う暇はなく、プレッシャーがすごい。

その後、天ぷらやおにぎりのコーナーがあるので選んでいくが、すでにうどんを注文済みなので「あっ、おにぎりが食べたいからうどんは大じゃなくて中にしておけばよかった……」や、「特に食べたい天ぷらがないからからシンプルなかけうどんじゃなく肉うどんにしておけばよかった……」という失敗が起こりやすい。調子に乗って取りまくると、意外と値段がいってしまうなんてこともありうる。

(先に天ぷらなどサイドメニューを取ってからうどんを注文する店もあるが、いずれにせよ一度取った天ぷらを戻すのは忍びないし、列を後戻りするのも状況によって流行りづらい)

こうした失敗を避けるためには事前に綿密な計画を練っておくか、ラインナップを見て即時に判断する瞬発力が必要になるが、無意識にも脳が疲れを感じてしまいそうだ。

「小麦晴れ」では、そうした高度な(?)意思決定が必要ない。うどんの種類や麺の量は座ってゆっくり吟味できる。天ぷらやごはんのサイドメニューも好きなタイミングで好きなだけ取れるし、食べ放題なので値段も気にしなくてよい。頭を使わずうどんを楽しめる仕組みが構築されていることに、筆者は感動した。

これが「従来のうどん店の枠を超えた体験」なのか、と膝を打った。

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