不調の原因は「体内のエネルギー工場」の弱体化にあった?知っておきたい「ミトコンドリアと病」の関係
筋肉量の減少、筋力が低下する状態をサルコペニアと呼びます。近年、その危険性が声高に叫ばれているので、この言葉を耳にしたことがある方も多いかと思います。
65歳以上の約2割がサルコペニア
65歳以上の日本人ではなんと約20%の人がサルコペニアであるといわれ
ています。
その原因は加齢によるものと、栄養、活動不足などによるものとされていますが、進行すると、転倒しやすくなり、要介護状態となります。また、合併症の頻度、死亡のリスクも高まります。
筋肉量は20代をピークに、何もせず放置していれば、30代からは年に1%の割合で減少し、その減少率は、60代、70代となると加速度的に増えてしまいます。
70代になると、その筋肉量は20代の頃と比較するとなんと30%も減少しているともいわれているのです。
筋肉もまた、ミトコンドリアの働きで動きます。したがって、年齢、生活習慣などでミトコンドリアが減ると、筋力が落ちて疲れやすくなり、サルコペニアになっていきます。
ミトコンドリアは、細胞が「増える・死ぬ・守る」判断にも関わっています。その働きが乱れると、免疫力が下がったり、がん細胞が暴走することがあります。
また、mtDNA(ミトコンドリアDNA)の変異が、がんの発生や進行に深く関わっていることが近年、明らかになってきています。
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