"睡眠の質"を上げるには≪夫婦の寝室は別≫が理想…専門医が教える「正しい眠り」の新常識とは

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男性と女性では快適温度が平均して約1℃異なるという(写真:Fast&Slow/PIXTA)
記録的な猛暑に見舞われた夏が過ぎ、ようやくぐっすり眠れる季節になりましたが、東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏によれば、睡眠の質を上げるためには、ちょっとした工夫が必要だといいます。
梶本氏がおすすめする睡眠法とはいったいどんなものなのでしょうか。同氏の監修書『最新医学でわかった 脳ファーストの休養学』から、一部を抜粋・編集してお届けします。

身体にとっての快適さより「脳ファースト」の環境を

熟睡するためには、室温を脳にとっての快適な温度に設定することが重要です。

脳の快適温度は、万人共通で22〜24℃であることが示されています。しかし、この室温は平均的な日本人にとっては「かなり肌寒い」と感じるでしょう。

これは、日本人が欧米人などと比べて筋肉量が平均的に少ないことに起因します。日本人は、この筋肉量が少ないことで、「脳にとっての快適温度」と、「身体にとっての快適温度」に大きな乖離が起こるのです。

脳にとっての快適温度は世界共通で22〜24℃ですが、身体にとっての快適温度はその人の筋肉量によって変わり、筋肉量が少ない人ほど快適温度は高くなります。つまり、筋肉量が少ない人にとっては、脳の快適温度に合わせると、身体が寒く感じてしまうのです。

特に日本人女性は筋肉量が少ないために寒さを感じやすく、ほとんどの人が就寝時に26〜28℃の室温を好みます。しかし、この快適温度は、脳にとっては高すぎます。

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