「政治の不透明感は株価を下げる」というジンクスもあるが…データでわかった「自民党総裁選」前後の株価の行方

石破首相が辞任を表明した後の株価は好調です。9月10日の日経平均株価は史上最高値を更新、一時4万3837円を付けました。前日のニューヨークダウ株価指数が史上最高値を更新するなど米国株高に連動したことも背後にあります。しかし“石破首相の辞任”が足元の株高の大きなキッカケと見られます。
10月4日に石破首相の後任を決める自民党の総裁選挙の投開票が行われます。そこで過去の自民党総裁選前後の株価の動きを確認して、今後の株価の行方を予想してみました。
「政治の不透明感は株価を下げる」というジンクス
石破首相の辞任報道後の株価の動きは、昨年9月に行われた自民党総裁選に向けた株価の動きと共通しています。自民党総裁の任期満了を迎えた当時の岸田首相は、8月14日に次の総裁選への不出馬を表明しました。その直後、株価は急騰しました。
今回のケースは首相辞任なので当時とイベント自体は違うのですが、首相が変わることが世間に明確に示された点が同じです。当時の岸田首相の総裁選不出馬の報道も、今回と同様に新政権の誕生に向けた期待へのキッカケとなり、株式市場が上昇しました。
ところで株式市場でよく知られる“株価のジンクス”に「政治の不透明感は株価を下げる」があります。
政権の行方が不透明だと、そのときの経済情勢に対応して経済対策や規制緩和が適切に行えないのではないか、という不安が高まります。投資家の株式投資に向けた姿勢も弱気になりがちとなるからです。
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