揖保乃糸「パッケージ通りに湯がけば別格の味!」年間1億8000万食の圧倒的シェア、SNSで愛され続ける120年ブランドが"夏の王者"であり続ける訳

まだまだ残暑が続く9月、つるんと冷えたそうめんをすすりながら「やっぱり揖保乃糸だな」と思う(筆者撮影)
「なに、この1本1本の存在感と、このしっかり歯ごたえは……!」
試食コーナーで揖保乃糸を口にした瞬間、自然と声が漏れた。美味しいとは聞いていたが、実際の味わいは想像を超えていた。
夏の風物詩「揖保乃糸」の産地へ
猛暑が続いた夏。冷たいそうめんで体をクールダウンさせた人も多いだろう。
なかでも圧倒的支持を集めているのが「揖保乃糸(いぼのいと)」だ。SNSでは「やっぱり揖保乃糸が一番うまい」と称える声が相次ぎ、毎年のように話題をさらっている。もはや夏の風物詩だ。
年間出荷量は1億8000万食(=約2万トン)。手延べそうめん市場では、国内売り上げシェアの約40%を占めるトップブランドだ。
しかしながら、兵庫県播州地方がその産地であることや、1906年(明治39年)に商標登録され、120年近い歴史を刻んできたブランドであることは、意外と知られていない。
北海道から沖縄まで、全国のスーパーで手軽に手に取れる存在となった揖保乃糸。
この地方発ブランドは、いかにして全国的な信頼を築き、長く愛され続けてきたのか。その秘密を探るべく、揖保乃糸の産地を訪問することにした。
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