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揖保乃糸「パッケージ通りに湯がけば別格の味!」年間1億8000万食の圧倒的シェア、SNSで愛され続ける120年ブランドが"夏の王者"であり続ける訳

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そうめんの里の役割は、文化の継承と地域活性化にとどまらず、情報発信基地として揖保乃糸ブランドの全国販促活動の一環を担う。

「伝統の揖保乃糸を、生産者のみなさんに魂をこめて作っていただいています。私たちはそれを全国の皆さんに届け続けなければなりません」(兵庫県手延素麺協同組合 企画課 天川亮さん)

商品を売るだけでなく、体験や交流を通してその良さをより伝える姿勢こそ、愛されるブランドの理由なのかもしれない。

材料は小麦粉・塩・油の3つだけ

では、揖保乃糸の美味しさはどのように作られているのだろうか?

そうめんの里では、タイミングが合えば、製造工程の実演も見ることができる。

職人技にふれられる貴重な機会をぜひ体験してほしい。これは箸で麺をさばいているところ(筆者撮影)

そうめんの材料は、小麦粉・食塩・食用植物油の3つだけ。これらのシンプルな材料を混ぜてよくこねあわせ「麺生地」を作ることからはじめる。油をつけながら丁寧に引き延ばして、1本のそうめんを作っていく。

短時間で細く延ばしてしまうと切れてしまうため、ねじりながら引き延ばし、熟成させ、再び延ばしていく。この作業を数回繰り返すことで、コシのあるそうめんに仕上がるのだ。

製品になるまで、11もの工程を要する。たかがそうめん、されどそうめんなのだ。

筆者も、写真と同じ「手さばき作業」を体験させてもらった。そうめん生地からしっかりとした弾力を感じて、グイっと力を入れて延ばしても簡単には切れない。折り畳まれたそうめんに箸を入れて、丁寧にスピーディーにさばく作業は繊細さも要する。ここまで生地が延びて均一なそうめんに仕上がることが、改めて不思議に感じた。

実演で延ばされたそうめんの展示。乾燥前のしっとりした触り心地としっかりとした弾力を体感できた(筆者撮影)

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【質の高いそうめんを作るための「5つのルール」とは】

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