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揖保乃糸「パッケージ通りに湯がけば別格の味!」年間1億8000万食の圧倒的シェア、SNSで愛され続ける120年ブランドが"夏の王者"であり続ける訳

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2つ目は、製造は「冬限定」であること。理由は、気温や湿度が安定しているから。なかでも、全体の0.1%ほどしか製造されないゆえに“幻の揖保乃糸”と称される最高級ランクの「三神」は、12月下旬から2月のみ。0.55〜0.60mmの細さの“芸術品”が、職人の手で生み出される。

3つ目は、製造責任を明確にするために、帯の裏に組合員番号(生産者ごとに付された番号)の刻印がされていること。食品業界でトレーサビリティ制度が本格的にスタートしたのは2003年だが、揖保乃糸では1988年に導入。食への安心安全への意識の高さがうかがえる。

生産者の工場には、組合員番号を刻印する機械があり、そうめんを1把1把丁寧に束ねている。実際に製品の帯をとって確認すると、目を凝らしてようやくわかるほどだったが、確かにナンバリングされてあった(組合提供)

検査に合格した製品だけが「揖保乃糸」を名乗れる

4つ目は、検査指導員制度。生産者が製造したすべてのそうめんは、検査指導員による厳しいチェックを経て「揖保乃糸」を名乗ることができる。検査証の割り印が合格の証しだ。

検査指導員は組合が認定した現役の熟練職人で約20名が在籍し、週1〜2回各工場を巡回する。同時に検査は技術交流の場にもなり、自然と職人同士が切磋琢磨する環境が生み出されているのだ。

検査指導員の厳しいチェックを経て初めて、揖保乃糸と名乗れる(組合提供)

5つ目が、最新鋭の自動ラック倉庫による温湿度を徹底管理した保管体制。常に時代を読み、先手の設備投資で品質保持を追求してきた。

「すべては『安心安全で美味しい揖保乃糸』をご提供するための取り組みです」(天川さん)

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【「パッケージ裏面に書いてある湯がき方」を実践】

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