「オラオラ系上司」の時代は、もう終わった 今、求められる新たなグローバルリーダー像

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「強権」から「共感」へ、価値観が変わっていく背景には以下のような要因が考えられるだろう。

社会における情報流通構造が、一方通行のマスメディア型トップダウンではなく、相互対話のソーシャルメディア型情報流通構造に変化していること。特に最近では、社長の評判も上記のようにネット上にすぐに流出してしまう。力を振りかざして押さえつけるガバナンスではあっという間に、ほころびが出てしまう。
米国などの最近の若い世代は、給料や知名度といった要因だけではなく、その企業のミッション、存在価値に共感・賛同できるかどうか、といった精神的な結びつきを非常に重視する。共感力のない、権威主義的な企業には優秀な人材が集まりにくくなる。
かつては、株主の利益の最大化が企業の存在価値とされてきたが、そうした考え方が変わりつつある。企業に対し、利潤追求だけではなく、社会に対する貢献性を強く求めるようになっており、従業員の満足度、CSR(企業の社会的責任)といったものが企業価値の重要な尺度となっている。

グローバルリーダーを目指すのであれば?

このように、時代の求めるリーダーシップ像は大きく変化をしている。特に、転職を繰り返す米国人の場合、優秀な人材の確保が大きな課題であり、そうした人材をつなぎ留めておくためにも、会社の顔であるトップの魅力、従業員満足度は不可欠だ。一方で、一度入社してしまった会社が例え、プチブラック企業であったとしても、なるべく我慢すべし、と考える日本型雇用制度の元では、リーダーとしての人間性や魅力はそれほどまでに大きな要素とならないのかもしれない。

しかし、もしあなたが真のグローバルリーダーを目指すのであれば、「共感力」を大いに磨いていく必要があるだろう。そこで、今回の黄金律は「共感力」を上げて、リーダーシップを高める3つのヒントを。

まず、聞く:コミュニケーションの基本は「聞くこと」。相手の話に真に興味を持ち、常に、相手から学ぼうという意識を持つ。新しいことを学ぶのをやめた時点で「オラオラ系」の奈落の底に沈んでいく。
命令ではなく対話を:相手に一方的に自分の考え方を押し付けるのではなく、対話の中から相手に答えを見つけ出させたり、相手に自分から問題を認識してもらう。
しかめっ面ではなく笑顔:日本のリーダーたちは笑顔が不得意。笑顔を見せたら、威厳が損なわれる、とでも思っているかのようだ。作り笑いではない、本当の笑顔は周囲で働く人々の幸福度を上げる。

 

いかがだろう。人の話を聞かない「オラオラ上司」にお困りのあなた。さりげな~く、この記事をシェアしてみるとか?

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

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おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

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