映画「ベスト・キッド」最新作で《子ども時代》を思い出した件…。ジャッキー・チェンは日本で11回の舞台あいさつを敢行!作品の雰囲気は?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
レジェンズ
主人公リー役には、世界中から応募が殺到したというオーディションを勝ち抜いた新鋭ベン・ウォン。空手、カンフー、拳法、テコンドーなどの武術を習得した彼のアクションも見どころだ。(写真:『ベスト・キッド:レジェンズ』)

そうした『ベスト・キッド』ユニバースの集大成となったのが最新作である『ベスト・キッド:レジェンズ』だ。同作の主人公は、北京でミスター・ハンにカンフーを教わっていた17歳の高校生リー。最愛の兄を失ったことで戦いを封印、ニューヨークに移住したリーだったが、大切な人を守るために再び戦うことを決意する。

そんなリーを指導するのが、師匠のミスター・ハン(ジャッキー・チェン)と、オリジナル版で主人公だったダニエル(ラルフ・マッチオ)。まさに空手を主としたオリジナル版と、カンフーを主としたリメーク版のキャラクターが交錯し、その魂が現代に受け継がれることとなる――。

映画館を出た後にスカッとする最新作

ポスター
シリーズを知らなくても楽しめるよう設計されており、鑑賞後には胸がスカッとする(写真:『ベスト・キッド:レジェンズ』)

オリジナル版、リメーク版、さらにはスピンオフドラマ『コブラ会』など過去の『ベスト・キッド』シリーズに目配りした集大成的作品であり、もちろん過去作を知っていればより胸が熱くなるが、シリーズを知らなくても楽しめるよう設計されている。

昨今は『国宝』など長尺で重厚な映画が注目を集めているが、『ベスト・キッド:レジェンズ』の上映時間は94分。どこか80年代映画のような懐かしさを感じさせる作品で、難しいことを考えずに肩の力を抜いて、映画館を出た後にスカッとするような気持ちになれる。

まさに“あの頃の子どもたち”が注目すべき映画となっている。

壬生 智裕 映画ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

みぶ ともひろ / Tomohiro Mibu

福岡県生まれ、東京育ちの映画ライター。映像制作会社で映画、Vシネマ、CMなどの撮影現場に従事したのち、フリーランスの映画ライターに転向。近年は年間400本以上のイベント、インタビュー取材などに駆け回る毎日で、とくに国内映画祭、映画館などがライフワーク。ライターのほかに編集者としても活動しており、映画祭パンフレット、3D撮影現場のヒアリング本、フィルムアーカイブなどの書籍も手がける。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事