映画「ベスト・キッド」最新作で《子ども時代》を思い出した件…。ジャッキー・チェンは日本で11回の舞台あいさつを敢行!作品の雰囲気は?
第1作は1985年に公開され、監督はジョン・G・アヴィルドセン。音楽はビル・コンティと、シルベスター・スタローン主演の大ヒット映画『ロッキー』のスタッフが集結。主人公のダニエルには『アウトサイダー』など、1980年代の青春スターとして人気の高かったラルフ・マッチオ。
主人公に空手を教える師匠のミスター・ミヤギは、日系アメリカ人俳優のノリユキ・パット・モリタ。主人公が恋に落ちるアリに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのエリザベス・シューが参加している。
ワックスがけ、ペンキ塗りが“空手の修行”に⁈
『ベスト・キッド』といえば、ワックスがけ、ペンキ塗りといった、一見、空手とはなんの関係もないと思われた雑用が、実は空手の動きを習得する近道であった、という修行シーンが語り草となっている。
いじめられっ子だった主人公のダニエルに空手を教えることとなった師匠のミヤギは、車や床の掃除をやるよう命じ、「右手で円を描くようにワックスを塗り、左手で円を描くように拭き取る。鼻から息を吸って、口で吐く。呼吸が大切……」。さらに壁のペンキ塗りをする時も「(ハケを持つ)手首の返しだけで塗ること。上に。下に。ロングストロークで。下に塗るときは手首を曲げる。ひざも曲げる。呼吸も忘れずに。大きい板は右手、小さい板は左手。上、下……」。
何日も雑用ばかりやらされる日々に次第にいらだちを感じ始めたダニエルは「何日たっても雑用ばかり。空手を教えてくれる約束じゃないか!」と抗議するが、「山ほど学んどる」とミヤギ。意味が無いと思っていたそれらの動きが、実は空手の基礎的な動きだったと分かった時のカタルシス。まさにトレーニングシーンで一世を風靡した『ロッキー』を手がけたジョン・G・アヴィルドセン監督の面目躍如たる胸熱のシーンだった。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら