映画「ベスト・キッド」最新作で《子ども時代》を思い出した件…。ジャッキー・チェンは日本で11回の舞台あいさつを敢行!作品の雰囲気は?

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『ベスト・キッド』がテレビ放送された翌朝には、学校で仲間と集まってはワックスを塗り、拭き取り、ペンキを上下に塗る、という動きを反復しながら修行にいそしむ小中学生を量産。まだテレビが子どもたちの話題の中心となりえた、牧歌的な時代だった。

ジャッキーが“ウィル・スミスの息子”の師匠に

その後、『ベスト・キッド』シリーズは3本の続編がつくられ、2010年にはジャッキーが師匠役として、ウィル・スミスの息子ジェイデン・スミスにカンフーを教えるリメーク版も制作された。

そこでは洋服のジャケットを棒に掛けて、外して、着て、脱いで、下に落として、拾って、また掛けて……という一連の反復練習が、カンフーの基礎訓練となっていた、という修行シーンに翻案されていた。「カンフーには人生のすべての動きが入っている」と語るハン師匠(ジャッキー)だったが、その修行の神髄は最新作の『ベスト・キッド:レジェンズ』でも形を変えて、しっかりと継承されている。

そしてシリーズは、オリジナル版でダニエルに敗れた宿敵ジョニーを主人公としたスピンオフの配信ドラマ『コブラ会』へと広がる。ダニエルとの確執からの和解、負け犬と呼ばれた人生からの再チャレンジ、そして子ども世代のキャラクターたちが織りなす人間ドラマは、まさにキャラクターと同世代を生き、そして一緒に成長してきた“かつての小中学生”たちに刺さる内容。

さらにオリジナル版シリーズに登場したヒロインや、脇役など、懐かしいキャラクターが次々と登場するなど、まさに大河ドラマの様相を呈した『ベスト・キッド』ユニバース。こちらも好評のまま、シーズン6で有終の美を飾った。

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