「海鮮丼ランチがなんと1万2000円!!」北海道のニセコで考えた<日本で「外国人恐怖症」が蔓延する理由>

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例えばパスポートの取得率は、今では人口の17%にまで低下してしまった。つまり「6人に1人」である。20年前は27%で、「4人に1人以上」が保有していた。ちなみに「世界の田舎者」と呼ばれるアメリカ人でさえ、現下のパスポート保有率は約5割だそうだ。

つくづく変われば変わるものである。1990年代の日本人は、「新婚旅行は海外」が当たり前であったし、それこそ世界各地で「オーバーツーリズム」をもたらす側に立っていたはずである。日本人、いささか「内向き」になりすぎているのではないだろうか。

強い立場の外国人への恨みを違う所で晴らしていないか

などと考えていたら、今週は「ホームタウン」問題が発生した。8月20~22日、横浜で行われた「TICAD 9」こと「第9回アフリカ開発会議」において、JICA(国際協力機構)が日本国内の4市をアフリカ諸国の「ホームタウン」に認定したことに対し、「移民が増える」「治安が悪化する」といった不安や抗議の電話が市役所などに殺到したのである。

実際にタンザニアやナイジェリアなど、相手国側が誤解を招く報道をしたことにもよるのだが、そもそも日本政府が「移民を促進」とか「特別ビザを発給」とか、「そんなことあるわけねーじゃん!」と言いたくなる。それからJICAという組織、筆者も多少は知ってますけど、あの人たちは国際開発に取り組む志の高い集団ですよ。多分に融通の利かないところはあるけれどもね。

何よりこの動き、筆者には「(観光客など)強い立場の外国人に対する恨みを、(実習生など)弱い立場の外国人に対して晴らしている」ように見えてしまう。なんだか心苦しく感じるではないか。

などと思っていたら、再び北海道のM君からのメッセージが心に刺さった。

「安全が侵されていると感じている人が増え、共生や多様性という上位の概念を受け入れる地合いが後退した。海外経験がある元商社マンでもそう思うのだから」

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