「敵なし」ナリタブライアン1994年皐月賞の舞台裏 衝撃の三冠達成から30年、関係者が語ったこと
衝撃の三冠達成から30年――。今でも根強い「最強の三冠馬説」と謎に包まれた高松宮杯出走まで、“シャドーロールの怪物"の真実に迫る。伝説のジョッキーたちによっていま初めて明かされる栄光と挫折の舞台裏を、『史上最強の三冠馬ナリタブライアン』(ワニブックス)より一部抜粋してお届けします。
史上5頭目の三冠馬に向けて
「ナリタブライアンにもはや敵なし」
スプリングステークスの圧勝によって、そう印象付けたナリタブライアンは、大きな注目を集めて皐月賞ウイークを迎えた。
1994年4月11日(月)のサンケイスポーツには「ブライアン冠璧 さあ今週は皐月賞…3冠ロードの始まりだ」という見出しが躍った。そこには「まずは1冠」とも。マスコミはすでに三冠馬の誕生を期待していた。
翌日のサンケイスポーツには〈ブライアンの強さ 関係者の証言から探ってみた〉という記事が載っている。
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