無い頭を使って考えた結果、消去法で、とあるアイデアが浮かんだ。
「しょうがない。久しぶりにマンキツにでも泊まるか」
10年ぶりにネットカフェを利用したら「浦島太郎」すぎた
Googleマップに「マンガ喫茶」と入力したところ、液晶画面に「快活CLUB」の店舗がずらりと表示された(快活CLUB以外はほとんど表示されなかった)。
快活CLUBは紳士服販売の大手「AOKI」を中心とした、AOKIホールディングスの子会社が運営している。全国の店舗数は2025年7月時点で493店。業界2位「自遊空間」の80店舗を大きく引き離しているが、実は自遊空間もAOKIホールディングス傘下だ。
ネットカフェ市場は2008年頃、全国で約3000店舗ほどあったが、現在は700~800店舗にまで激減したと推測されている。とどのつまりネットカフェ市場は今、70~80%ほどAOKIがシェアを占めている。紳士服のイメージが強いAOKIだが、令和の時代は「ネットカフェといったらAOKI」と表現するのが正しいのかもしれない。


私が快活CLUBに到着したのは24時過ぎだった。身分証を提出して会員登録を済ませると、店員さんから「どのタイプのお席にしますか」と質問された。座席表を確認すると、10年前にはなかったであろう「鍵付完全個室」という部屋が新設されているではないか。いったいどのような空間なのか、好奇心が発動した。
佐藤:「えっと、じゃあ鍵付個室でお願いします」
店員:「かしこまりました」
佐藤:「料金はナイトパックで」
店員:「料金プランですが、お客様にとって最もお得なプランに、自動で切り替わるようになっております」
佐藤:「あ、そうなんですね。わかりました」
店員:「こちらがルームキーです」
佐藤:「おー、鍵はIDカードなんですか」
まるで浦島太郎のような感覚で、私は店員さんとのやり取りを終えた。
なお快活CLUBの料金体系だが、これは店舗や座席によって大きく異なる。例えば秋葉原駅前店のブース席は、最初の60分は750円。以降10分ごとに130円。6時間パック2280円。24時間パック5940円となっている
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