
「ついにセゾンでも終了か」――。クレディセゾンが8月25日に発表した内容に関してSNSを中心に大きな話題となったのが、国際線の空港ラウンジなどを利用できる「プライオリティ・パス」のサービス内容変更だ。
これまで同社のゴールドカードを保有していれば、年会費1万1000円(税込)を支払うことで、使用回数に制限のないプライオリティ・パスの「プレステージ」プランに加入できた。このサービスが10月末をもって廃止となり、今後は1回の利用ごとに35ドル(約5000円)の支払いが必要となる。事実上、優待としてのプライオリティ・パスは終焉を迎えたことになる。

大手クレジットカード会社の社員は「プライオリティ・パスの縮小は必然だ」と語る。その背景には、想定外のサービス拡大と利用増加がある。
なぜ「縮小が必然」といえるのか
従来、プライオリティ・パスは海外旅行の際、日本のクレジットカードでは入れない国際線ラウンジを利用する目的で使われることが多く、カード会社もその前提でコストを見積もっていた。
しかし、2023年ごろから状況は大きく変化した。プライオリティ・パスの運営会社であるコリンソングループが、羽田空港や成田空港といった国内空港で、飲食店やマッサージ、温浴施設といったリフレッシュメントサービスの拡大を図ったのだ。
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