中国の「一帯一路」向け投資額が過去最高を更新 2025年上半期は18兆円超、前年同期の2倍に急増

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中国の「一帯一路」向け投資はエネルギー分野への集中が目立つ。写真は中国企業が建設契約を獲得したナイジェリアの天然ガス加工施設の完成予想図(事業コンソーシアムのウェブサイトより)

広域経済圏構想「一帯一路」の参加国に対する中国の2025年上半期(1~6月)の投資総額(訳注:現地企業などとの共同投資を含む契約ベース)が前年同期の2倍に急増し、過去最高を更新したことがわかった。

復旦大学グリーン金融研究センターがまとめた最新レポートによれば、上半期に中国(の事業体)が締結した一帯一路の関連プロジェクトは合計176件、投資総額は約1240億ドル(約18兆3669億円)に達し、2024年の年間投資総額を上回った。

石油・天然ガスに大型投資

その内訳を見ると、中国の投資はエネルギー分野への集中が目立つ。2025年上半期は投資総額に占める比率が約35%に上った。

なかでも投資規模が大きいのが石油・天然ガスの開発プロジェクトだ。上半期の投資総額は約300億ドル(約4兆4436億円)と過去最高を更新。その中にはアフリカのナイジェリアで中国企業が獲得した総額200億ドル(約2兆9624億円)相当の天然ガス加工施設の建設契約が含まれている。

ナイジェリアはアフリカ最大の石油・天然ガス生産国だ。上述の契約はプラントエンジニアリング大手の中国化学工程集団が受注し、同国南部のオギディグベンに大規模な天然ガス化学コンビナートを建設する。

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