「家中が排泄物まみれ」に唖然…R-1王者・三浦マイルド(47)、認知症の母との日常を追ったドキュメンタリーを観て感じた歯がゆさ
現在、バラエティーや執筆業で活躍するヒコロヒーも、大阪時代に三浦やおいでやす小田らが出演するインディーズライブで切磋琢磨し、ピン芸人の楽しさを知ったという。
三浦自身もピンネタを磨き続け、2013年の『R-1』で念願の優勝を果たす。前述のドキュメンタリー『笑いと償い』の中で、「『俺の人生でこんなことが起きる?』みたいな戸惑い(があった)」「何が起きるか本当わからない」と当時の心境をしみじみと語る三浦の姿が印象的だった。
肥大化していく『R-1』王者の意地
ピン芸人の頂点に立ち、翌2014年に意気揚々と東京進出。そんな三浦に所属事務所から1本の電話が入る。
その内容は「“東南アジア住みます芸人”になりませんか?」との打診だった。たびたび三浦は「東京にきてまだ2週間ですよ」とこれを断ったと笑いにしているが、およそ賞レースの王者とは思えないエピソードだ。
三浦に限らず、とくに若手時代に事務所の意向に反発してしまった話は少なくない。芸人は血気盛んな時期である一方で、事務所はその芸人の個性を把握し切れていない、というズレから生じるものだろう。三浦の場合も、インディーズ界隈を盛り上げるなど個人的な活動が目立っていた。加えて、吉本興業の“宝”である漫才師として活動しているわけでもない。
やむなくピン芸人になったからこそ、「漫才師やコンビのコントに負けない」という気持ちも人一倍強かったはずだ。『R-1』王者になったことで、こうした三浦の意地やプライドはさらに肥大化していくことになる。
2015年の吉本関係者へ向けたと思われる暴言をはじめ、酒に酔った状態でのツイッター(現「X」)投稿がたびたび問題視されてきた〈2024年11月放送の『マルコポロリ!』(カンテレ)内でアカウントを削除も、程なく再開〉。
2020年には、同期のおいでやす小田が同じくピン芸人のこがけんと結成したユニット「おいでやすこが」で『M-1グランプリ』準優勝を果たしブレーク。小田の活躍ぶりに納得ができず、しばらくテレビを見られなくなった。
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