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国内初、生成AIがオフィスレイアウトを15分で提案──KDDIの無償ツールが設計業界に与える衝撃

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  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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KDDIが開発中のAIツールは、この不透明さを解消する。国内で初めて、複数メーカーの什器選定からゾーニング、レイアウト、見積もりまでを生成AIで一貫して行う。CADデータやPDFの図面を読み込み、必要な座席数を入力。

図面を読み込んだり、編集して間取りを調整する(筆者撮影)
AIが自動でレイアウトを提案する(筆者撮影)

すると、執務室や会議室の配置パターンを複数提案する。さらに企業理念が書かれたWebサイトのURLを入力すると、AIがその内容を解析。「ナチュラル」「高級感」「ICT活用」といったコンセプトに合わせて、家具まで自動選定する。

3D化してイメージを把握することも可能(筆者撮影)

シンプルなオフィスなら1360万円、スマートオフィスなら1480万円。120万円の差額をどう判断するか、数字で比較できるようになった。

「相場」の可視化がもたらすインパクト

デモンストレーションを担当したKDDIの一級建築士、清水哲志氏によると、概算金額の妥当性を過去データと比較して表示する機能があるという。現在は限定的な学習データとルールベースでレイアウトを生成しているが、今後ツールの利用が広がれば、蓄積されたデータから、より精度の高い「相場」を提示できるようになる。

従来、この種の相場情報は設計事務所や内装業者が握っていた。発注側の企業は、提示された金額を信じるしかなかった。KDDIのツールは、この情報の非対称性を崩す可能性がある。

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