自動運転の「ウィーライド」、海外事業が成長牽引 4~6月期の売上高6割増、中東地域で展開加速

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ウィーライドは事業の海外展開をアグレッシブに推し進めている。写真はアラブ首長国連邦のアブダビで運行する同社のロボタクシー(ウィーライドのウェブサイトより)

中国の自動運転スタートアップの文遠知行(ウィーライド)は7月31日、2025年4~6月期の決算を発表。同四半期の売上高は1億2700万元(約26億4800万円)と前年同期比60.8%の大幅増収を記録した。

その原動力は「ロボタクシー」と呼ばれる自動運転タクシー事業の成長だ。4~6月期のロボタクシー事業の売上高は4590万元(約9億5700万円)と前年同期の9倍超に拡大し、総売上高の36%を稼ぎ出した。

とはいえ、ウィーライドの損益はまだ黒字化していない。4~6月期の純損益は4億600万元(約84億6530万円)の赤字で、損失額は前年同期よりわずかに縮小した。

ロボタクシー1300台超を運行

ウィーライドは事業セグメントを「プロダクト」と「サービス」の大きく2つに分けている。プロダクト部門の売り上げは、ロボタクシーを含む自動運転車両の販売収入がメーンだ。それに対し、サービス部門の売り上げは先進運転支援システム(ADAS)を中心とする(自動車メーカー向けなどの)システムサービス収入や、ロボタクシーの運行サービス収入などで構成されている。

「わが社は現在、海外の多数の市場でロボタクシーの運行サービスを立ち上げている。それらの事業規模拡大が売り上げ増加を牽引した」。ウィーライドの李璇CFO(最高財務責任者)は、決算説明会でそう述べた。

ロボタクシー事業の売上高には、(プロダクト部門に属する)自動運転車両の販売収入と(サービス部門に属する)運行サービス収入の両方が含まれる。李CFOによれば、4~6月期の大幅増収を支えたのは車両の販売収入だったという。

「わが社の(自動運転車両の)運行台数はすでに1300台を超えた。それらの約3分の1が海外市場に配置されている」(李CFO)

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