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ライフ #ごみ収集の現場から

スーツケースやマットレス…「生活感のない不自然なごみ」が教える"闇民泊"。新宿で見た《民泊の実態と民泊からのごみ問題》

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  • 藤井 誠一郎 立教大学コミュニティ福祉学部教授
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民泊施設の敷地内に設置されたごみボックス(写真:筆者撮影)
有料シールが貼られて排出されているごみ(写真:筆者撮影)

民泊施設から出されるごみがごみを呼ぶ

このようなルールに基づき、住宅宿泊事業者(管理業者)は自らの責任で宿泊者のごみをしっかり処理しなければいけないのだが、実際には民泊からのごみで数多くのトラブルが生じている。

たとえば、宿泊者が収集曜日外にきちんと分別せずに、近隣住民が使っている「ごみ集積所」にごみを排出して退去するケースがある。

こういったごみは収集されず残置され、生ごみなどは時間の経過とともに発酵して周囲に異臭が漂うようになる。著者はそういった民泊ごみがネズミに食い散らかされ、不衛生な生活環境となっているのを目の当たりにした。

さらに問題なのは、人通りの多い所にそのような残置ごみがあれば、テイクアウトで飲食した後のごみ等のポイ捨て場となり、「ごみがごみを呼ぶ」現象が生じることだ。強い風が吹けば、ごみが近隣住民の敷地に飛ばされていってしまう。

そもそも民泊施設の周辺では、タバコの吸い殻のポイ捨てや民泊施設からの騒音(宴会・音楽)など生活環境の悪化に悩まされている。深夜にもかかわらず人の出入りがあり、キャリーケースを運ぶ音が響いたり、間違えて自宅に入ってこられたりすることもある。

しかも利用者が外国人だと言葉が通じず注意できない、注意しても聞き入れてもらえない、といった問題も生じており、民泊施設の近隣の人々に多大な迷惑がかかっている。

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