ジム・ロジャーズ「高値になっている『オルカン』には『リスク』がある」、株の時代が終わろうとしている今、次に投資すべきものは何か

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また、インデックス型の投資商品は下落局面で売られやすく、本格的な下げ相場になると、大きく価格が変動するリスクも含みます。

ロジャーズ氏の投資法は「安く買って、高く売る」なので、低迷している中国株や新興国などを保有しており、すでに高値を更新し続けている先進国の株式は売り払っています。

ロジャーズ氏注目の新興国とは?

では、現在ロジャーズ氏の視線はどこにあるのでしょうか。

「中央アジアのウズベキスタンに注目している。同国の指導者は、ソビエト連邦の崩壊以降、長らく国を閉ざし専制的な政治を続けてきた。しかし、2016年にシャフカット・ミルジヨーエフ大統領が就任すると、国を開くことを政策に掲げ、これまでの方針を転換した。他国との関係を構築し、貿易を拡大していくことが国の繁栄につながることに気づいたのだ」

「ウズベキスタンは、もともと天然ガスや銅、ウランといった資源に恵まれた国だが、加えて経済の自由化、貿易の促進、投資環境の改善をはかるなど、経済政策における改革・改善を実施したことで、海外からの投資を呼び込むことに成功した。いま『ウズベクのペレストロイカ』と称される諸改革が、国内の産業を成長させている。中国が進める『一帯一路』政策とも連携するかたちで、中国からの投資を増やすなど、中国経済との関係も深まっている」

「私は投資する際には、数十年単位での『底値』を見極め、投資することを常に意識している。そのような数十年単位での『底値』にある国家やセクター(業種)は、そう簡単に見つかるものではないが、常に意識して世界の国や市場に目を向けている」

冒険投資家として知られるロジャーズ氏は世界中を旅して、自分の目で見て投資先を探します。新興国への投資は国によっては難しい場合もありますが、現地でブローカー(仲介業者)などを探して、証券取引所にアクセスをすることもあるようです。

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