《サメ》はほかの魚を食べてしまわない? 大水槽にイワシ搬入時は飼育員も内心はドキドキ!? 飼育員たちの舞台裏

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(画像:『水族館飼育員のただならぬ裏側案内』)

多くの生きものは人間に触られるのに慣れていない。なので、耐性があり害はない生きものたちが布陣される。ナマコやヒトデが代表で、ほかにウニやヤドカリ、ドチザメなどがいる。そんなたくましい彼らでも、タッチプールに放っておけば、いつの間にかもみくちゃにされてしまう。ヒトデなど動物と認識されていないのではと思うこともある。そうならないよう、各園館では教育係のスタッフを配置するなど、工夫がなされている。

タッチプールを設ける理由

そこまでしてタッチプールを設ける理由とは何か?

ふだん水辺の生きものと接する機会のないお客さんに、こんな生きものがいるんだと、五感をもって命を実感してほしいからではないだろうか。

タッチプールの生き物のイラスト
(画像:『水族館飼育員のただならぬ裏側案内』)

ナマコとか地味だなと思わず、さまざまな生命のあり方に思いを馳せながら、やさしく触ってほしい。

水族館飼育員のただならぬ裏側案内
『水族館飼育員のただならぬ裏側案内』(集英社インターナショナル)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
なんかの菌 生きもの系イラストレーター

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なんかのきん / Nanka no Kin

1983年、長野県に生まれる。神戸大学大学院にて美術史学を専攻。水族館の採用試験で物好きな館長に採用され、海水魚の飼育員を経て社会教育を担当する。現在は生きものを中心としたイラスト制作などを請け負っている。著書に『水族館飼育員のキッカイな日常』(さくら舎)がある。『イップ・マン』のドニー・イェンに憧れているので木人椿が欲しい。

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