新築マンションの「4戸に1戸」がタワマン、それでも供給が止まらないデベロッパーの懐事情

タワマンという定義は実はありません。
しかし、タワマンという単語はすっかり定着した感があります。マンションデータを取り扱う不動産経済研究所では、20階建て以上のマンションのことを超高層マンション(タワマン)として統計を取っています。
2004年から2023年までの20年間、首都圏でどのくらいの量のタワマンが供給されたかというと、実に696棟、21万9478戸です。この間の新築マンション供給戸数は91万9005戸なので、供給された新築マンションの23.9%、およそ4戸に1戸がタワマンという計算になります。
「眺望が開けていて、共用部も充実、資産性もある」などの理由でタワマンは大人気です。特に都心部のタワマンは東京の夜景が楽しめるなど、所有者の虚栄心をくすぐる要素もあり、デベロッパーも積極的に供給しています。
タワマンは「コスパがよくて、おいしい」
デベロッパーの側からみてもタワマンはおいしい事業です。
マンションを建てるにあたって、普通のマンションでもタワマンでもかかる手間はあまり変わりがありません。土地を仕入れる。建物を建設する。住戸を販売する。規模の大小があっても仕事自体はあまり変わりがないのです。
ところが普通のマンションとタワマンとでは利益を上げるための効率が違います。
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