「昭和へ回帰?」職場懇親会の復活は若手社員にも意外に好評…だが、最近トレンドの≪1on1ミーティング≫が敬遠されるワケ
一方、従業員はコミュ活で復古的な施策が導入されることをどう受け止めているのでしょうか。今回、大手企業に勤務する従業員にヒアリング調査したところ、コミュ活に好意的な意見が多数ありました。
「コロナ禍で『会社に来なくてもいい』と言われて、最初は大喜びでした。しかし、半年もたたずに孤独な環境にストレスを感じるようになりました。いま職場で仕事だけでなく、家庭のことや趣味のことを気兼ねなく話せるようになって、精神的にすごく楽になりました」(IT)
「職場の仲間とワイワイ仕事をするって、やっぱりいいですね。昔は『烏合の衆が群れてるんじゃねえ』とチームワークを馬鹿にしていましたが、一緒に力を合わせて仕事に取り組む職場環境が戻って、改めてチームで働く楽しさを実感しています」(素材)
否定的な意見もある
一方、少数派ですが、コミュ活に否定的・懐疑的な声もありました。
「子育ての関係もあるので、リモートワークや短時間勤務をやりにくくなったのは、不満です。せっかく長年かけて柔軟な働き方を手に入れたのに、昭和の働き方に逆戻りしてしまうのでは、という不安な気持ちです」(エネルギー)
「コミュニケーション強化の方針で、リモートワークでも毎日上司に業務報告をしなければいけません。オンライン会議も増えています。コミュニケーション量を増やすことばかりが要求されて、上司との関係性はほとんど改善されていません」(コンサルティング)
ひと言でコミュ活といっても、職場のメンバー同士が関係を深める“ヨコのコミュ活”と上司と部下が関係を深める“タテのコミュ活”があります(後者はコミュ活というより、単なるマネジメント活動かもしれませんが)。全体的な印象では、“ヨコのコミュ活”は好評でしたが、“タテのコミュ活”はやや不評でした。
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