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キャリア・教育 #きちんと伝わる説明の「型」と「コツ」

「伝わらないのは相手が悪い」と思っているのは残念な人?――聞く人を混乱させない! 説明上手になる2つのメソッド

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  • 阿部 恵 スピーチコンサルタント、元TBS系列中部日本放送アナウンサー、元国会議員政策担当秘書
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サインポスティングは、自分も相手も迷子にしない、とても便利な手法です。ただ、途中経過を伝えやすいからといって、「理由は11個あります!」はやめましょう。

そもそも人間が一度に覚えられる短期記憶には限界があり、初めて触れるような物事については3~5つ程度が限度とされています。

さらにいえば、メッセージは3つ程度にまとめたほうが、説得力が増すとする「スリーの法則(Rule of Three)」という心理法則もあります。相手を迷子にしないためにも、メッセージは3つ程度に絞って説明しましょう。

話し手も聞き手も迷子にならないように「現在地」を示しながら説明しよう(イラスト=村林タカノブ)

「伝わらない」のは相手のせい?

相手の説明がよく理解できなかったとき、小バカにしたような態度をとられ、嫌な気持ちになったことはありませんか?

つい先日のことです。

ある企業の技術部門の担当者にプレゼン指導をした際、「リテラシーのないお客様に話をしても、彼らは僕の言うことを理解できませんから」と、まるで切り捨てるかのように言われ、カチンときたことがあります。

説明下手な人の中には、このように「伝わらないのは相手がバカだから」と“知識の量”で優劣をつけたがる人がいます。「自分はこの分野の専門家。その知識がないあなたは、私の話を理解できない」と解釈するのでしょう。

作家の井上ひさしさんの言葉に『むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく……(略)』があります。相手に何かを説明する際は、“わかりやすい言葉”で伝えることが大切だという意味です。

本当に説明が上手な人は、相手がうまく理解できていないと感じたら、相手が理解できるようなやさしい表現に言い換えたり、別の喩えを試みたりしてくれるものです。

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