警察当局によれば、韓容疑者らは不正の発覚を防ぐため慎重かつ巧妙にふるまっていた。例えば、受け取った金銭や贈り物を複数の賃貸住宅に分散して隠し、近隣住民にも怪しまれないようにしていた。

7人の容疑者は「非国家公務員による収賄罪」または「非国家公務員に対する贈賄罪」の嫌疑により法律に基づいて拘留されており、現在も(余罪を含めた)捜査が継続されている。
過去の在籍企業でも疑惑
1988年生まれの韓容疑者は、EC大手の京東集団(JDドットコム)やその物流子会社などでの勤務を経て、2019年にアリババに入社。2024年3月末に餓了麼のCEOに抜擢された。

ところが2025年2月、餓了麼は呉澤明・董事長(会長に相当)がCEOを兼務し、韓容疑者はCEOを退いて「即時物流(オンデマンド・ロジスティクス)」事業を担当すると発表。この時、呉董事長は「即時物流が会社の第2の成長を担う戦略的意義を考慮した人事」であると説明していた。
だが、実際には社内調査がすでに始まっていた可能性がある。財新記者の取材に応じた2人の関係者によれば、韓容疑者は餓了麼の前に在籍していた複数の企業でも、取引先との関係に疑惑の目が向けられていたという。
(財新記者:包雲紅)
※原文の配信は7月25日
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