「優良遺伝子CM」で大炎上! 今ハリウッドで最もホットな女優が、金髪、青い目、白い肌を誇示して失ったもの

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女性が自分の意思でセクシーさを堂々と謳歌するのには、何の問題もない。女性に自由、解放を感じさせもすることで、フェミニストからも支持されたりする。だから、あの石鹸の成功は、ただの面白い出来事として受け止められた。

だが、ある種の遺伝子に恵まれたことを誇るような「アメリカン・イーグル」の広告は意味が違う。トランプ政権のもと、企業がDEIを撤廃し、多様化が後戻りしている状況において、トランプ支持者を喜ばせるようなメッセージを送った(かと疑われる)ことについて、リベラルなハリウッドの関係者はどう思うのか。

演技面でも評価されているが…

『ユーフォリア』でプライムタイム・エミー賞、実在の人物を演じた映画『リアリティ』で放送映画批評家協会賞(Critics Choice Awards)に候補入りするなど、スウィーニーは演技面でもそこそこ評価されている。

この後も、来月のトロント映画祭でお披露目される伝記映画『Christy』、クリスマス北米公開の『The Housemaid』、キム・ノヴァックを演じる『Scandalous!』など期待の高い主演作が控えており、彼女の姿をしばらく見続けることになるだろう。

とはいえ、この広告で一部の人をがっかりさせてしまったのは、事実。そんなことはまるで気にせずこれからも好きなことをやっていくのなら、それはそれで彼女の人柄。彼女のキャリアを長い目で見た時に、この広告はどんな意味を持つことになるのだろうか。

猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト

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さるわたり ゆき / Yuki Saruwatari

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒業。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場リポート記事、ハリウッド事情のコラムを、『シュプール』『ハーパース バザー日本版』『バイラ』『週刊SPA!』『Movie ぴあ』『キネマ旬報』のほか、雑誌や新聞、Yahoo、ぴあ、シネマトゥデイなどのウェブサイトに寄稿。米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。
X:@yukisaruwatari
 

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