“キラキラ投稿”に疲れたZ世代「ハブられ、裏切られ…」“モヤモヤ投稿”にシフトするSNSの新潮流

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これまで、SNSで「承認欲求を満たす投稿」といえば、恋人との幸福な日常、あるいは誰もが羨むような高級品や旅行体験をシェアするのが一般的であった。そして「いいね」や「すごいね」といった称賛を集めることが、自己肯定感を高めるための手段だった。

しかし、Z世代の間のそれは、羨ましがられるより、むしろ哀れまれるようなものへと変化しているのである。以下、実例を紹介していく。

フレネミー

フレネミーとは「friend」と「enemy」をかけあわせた造語で、表面上は友達のように接するが、陰ではネガティブな行動をとる人のことを指す(例:2人で撮った写真で、自分にだけ加工を施すなど)。そんなフレネミーに「被害にあった」という投稿をよく目にするようになった。

ネガティブな経験を自己開示

被害にあったと報告する人の動画(提供:@user41142370622238、@ruuuuidayo)

こうしたトレンドが生まれた背景には、若者ならではの“友情の裏表”への敏感さがある。裏切られた、騙された、距離を置きたい…そういったネガティブな経験をSNSで言語化し、自己開示することで、投稿者は共感・同情を得やすくなる。

「大丈夫?」「私も同じことされた」といった反応が、投稿者にとっては「自分を気にかけてくれる人がいる」という安心感につながるのだ。

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