「1秒でも早く脱ぎたい!」グンゼ『アセドロン』猛暑のインナーを変えた新機能… 200万枚突破、大ヒットのワケ

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今年6月は全国各地で観測史上1位の高温となった。商品の売れ行きはどうだったのか。

「5月から出足も早く、一時は品薄となりました。もともと暑さ対策を衣類で行う方も多く、当社の調査では約8割がされており、アイテム別で見ると、インナーに期待している方は約67%です」(同)

『アセドロン』メンズ商品の売れ筋は「【鹿の子】VネックTシャツ」(税込1540~1760円)で、レディースは「汗取り付きタンクトップ」(同1650~1870円)だという。

「メンズではメッシュ素材が好まれ、清涼感のある肌触りと見た目で選ばれていると感じます。一方のレディースは、脇の汗取りパッド付きの需要が高く、夏場はアウターの袖丈も短くなるため、ノースリーブか、袖付きでも2分袖を選ぶ方が多いです」(同)

仕事関係者の女性は、ブラタンクトップやブラキャミソール(各2200円)にも興味を持っていた。1000円台後半~2000円台前半という価格帯も支持されているようだ。

『アセドロン』汗取り付きタンクトップ
『アセドロン』汗取り付きタンクトップ(画像:グンゼ提供)

COOLやDRY商品が多い中、消費者の満足度は低かった

これまで、グンゼの商品開発は「バケツリレー方式」で行うことが多かった。消費者ニーズを探り、素材開発→商品開発→マーケティング→販売と各担当に渡していくような流れだ。

だが、今回は従来以上に「世の中のみなさんが満足していないこと」(同社)を掘り下げ、そこからヒントを見つけた。

「インナーの機能として、“COOL”や“DRY”をうたう商品が多く出回る中、着用者の満足度は半数以下だったことが当社の調査でわかりました。一方で、新たな夏対策商品を試したい人は約68%もおり、まずは消費者の本音を探っていったのです」

商品企画を担当する藤本和彦氏(アパレルカンパニー 営業MD本部 商品企画部 インナーグループ マネージャー)はこう説明する。

直営店の様子
直営店では『アセドロン』のインナーを着用した状態のマネキンの展示も(筆者撮影)
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