中国人富裕層は2歳児に週6日のオンライン講義が“普通”ってホント? 日本のインターナショナルスクールに子どもを入学させたいワケ

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
パソコンを操作する幼児
中国人富裕層が「子どもを日本のインターナショナルスクールに通わせたい」と考える理由とは? *写真はイメージです(写真:den-sen/PIXTA)

中国人富裕層の日本移住が進んでいる。とりわけ注目されるのは、子どもの教育環境を重視する「教育移住」で、インターナショナルスクール受験向けの日本の学習塾には中国人からの問い合わせが相次いでいる。実態はどうなっているのか。

AERA DIGITALロゴ
当記事は、AERA DIGITALの提供記事です

中国の都市部を中心とする教育熱は高まるばかり。

このため富裕層の中には、競争が激しい中国国内で子どもに過度なストレスがかかるのを避け、家族で海外に「教育移住」するケースも増えているという。

そんななか注目を集めているのが、日本のインターナショナルスクールだ。

「中国人向け、ましてや中国在住の中国人に向けて広告やPRをしたことは全くありません。ですから、『なぜ』という戸惑いのほうが大きかったですね」

こう振り返るのは、都内3カ所でインターナショナルスクール在校生・受験生向け学習塾を展開する「EGCIS」(東京都目黒区)の斎藤幸代表だ。

コロナ禍後、中国人保護者からの問い合わせが増加

始まりは1本のLINEの問い合わせだった。

「いまは中国に住んでいますが、近く日本に移住して子どもを東京のインターナショナルスクールに通わせたい、と考えています」

中国人の保護者が流ちょうな日本語でオンライン指導の相談を寄せたのが5年前。以降、中国人からの問い合わせが相次ぐようになったという。

インターナショナルスクール専門の学習塾は日本でも珍しい。中国在住の中国人がどうやって、東京で「インター・海外校への入学・編入」から「海外・国内トップ大学への入学」までのサポートをうたう同塾の存在を知ったのか。

斎藤代表によると、数千人が登録する中国人コミュニティーのLINEグループがあり、そこでメンバーの一人が「EGCIS」を好意的に紹介したのがきっかけのようだ。転機はコロナ禍だったという。

「コロナ禍で中国政府はロックダウンを敢行しましたが、その際、中国のインターナショナルスクールに勤務していた欧米国籍の教員がこぞって帰国したため、多くの学校が麻痺状態に陥ったそうです。

このことが中国人保護者の不信感を招き、日本のインターナショナルスクールを視野に入れる保護者が増えたと聞いています」(斎藤代表)

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事