「西武池袋本店」が予定から半年遅れでリニューアルオープン!今後はヨドバシカメラの出店も控えるが、百貨店とのシナジーは見えてこない

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ただし、内覧会に訪れた客に感想を聞いてみると、売り場の大きな変化に若干の戸惑いを感じている人が少なくなかった。

ほとんどの人たちが広々として明るくなったフロアに満足していたが、「今まで通っていたブランドがなくなった」「高級ブランドに偏りすぎている」「(化粧品フロアが)1階から3階に移動したことで通いにくい」といった声もよく聞かれた。

また、今回の改装をきっかけに、池袋西武ではかなり多くのブランドが店から消滅。ヨドバシカメラの出店で池袋西武の売り場面積は改装前の8800平方メートルから本館南を中心にした4800平方メートルに縮小することになり、このことが大量の売り場やブランドの撤退につながった。

ヨドバシとの連携の行方

さらに、ヨドバシカメラとどのように連携していくのかも形が見えていない。

全面改装に先駆けて、ヨドバシカメラは2024年6月、同店の1階に美容家電やコスメ、ヘアケアなどの体験サービスを提供する新業態「Yodobloom(ヨドブルーム)」をオープンしている。美容品や化粧品を扱うことから今回、リニューアルオープンした化粧品フロアとの相乗効果もありそうだが、寺岡店長は「お互いの客数の増加で自然送客を目指す」と述べるにとどまる。

フォートレスによる買収からまもなく2年が経つ。池袋西武は本当に生まれ変わることができるのか。離れた客を呼び戻すうえでも、単なるリニューアルにとどまらずヨドバシとのシナジーを発揮することが重要となる。

本記事の詳報版は、東洋経済オンライン有料版記事「【売り場を大刷新】「西武池袋本店」が予定から半年遅れでリニューアルオープン、今後はヨドバシカメラの出店も控えるが百貨店とのシナジーは不透明」でご覧いただけます。
吉田 敬市 東洋経済 記者

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よしだ けいいち / Keiichi Yoshida

1988年生まれ。テレビ局記者を経て、2024年10月入社。現在はドラッグストアや調剤薬局の業界を中心に取材。流通・小売業のほか、人口減少、環境問題、災害といったテーマにも関心をもつ。大学時代は政治学を専攻。趣味はバスケットボール。

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