【小川町】埼玉で移住希望者が1番多いワケは? 都心まで70分、"ゆる移住"が叶う「ちょうどいい田舎」の秘密

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「小川町には、深みのある人たちが集まっています。町の資源も豊富かつ多様なので、その良さをもっとたくさんの方に体感して深めてほしい。だからこそ伝える役割を、宿が果たせたらいいなと思っています」(高橋さん)

「三姉妹」外観
民家をほとんど手を加えずに宿とした「三姉妹」。宿泊はもちろん、1階の和室は、整体やアート教室、ボードゲーム会場として利用されることもあるそう(写真撮影/栗原論)
三姉妹の玄関照明
明かりのともる三姉妹の玄関照明。高橋さんが個人で開店した際に手づくりしたものが今でも生きている(写真撮影/栗原論)

人気飲食店の店主はなぜ小川町を選んだか

ここ数年、町外からも訪れるほどの熱烈なファンがついているような飲食店が誕生しているのも興味深いところ。そんな人気店の店主たちは、なぜ小川町に移住してきたのか。「curry&noble強い女」「小川ぐらしの茄子おやじ」の各店主にとっても、「この町は面白くなるかもしれない」という予感があったようです。

2017年と移住者の中では比較的早くこの町に移住したのが、「curry&noble強い女」やシェアキッチン「薪をくべる」などを営む代々木原シゲル(よよぎばら・しげる)さんです。

カレー店店主の代々木原シゲルさん
店主の代々木原シゲルさん。小川町に根を下ろしながらもキッチンカーで全国のイベントをかけ回り、スパイスカレーの魅力を伝えている(写真撮影/栗原論)

もともとは都内でライブができる飲食店や音楽イベント運営の仕事をしていた代々木原さん。

「東京を離れたいな、と関東圏であちこち移住先を探したのですが、どこも自分のイメージと合わなかった。街に古き良きものが残りつつ、この先自分が”新しい事”を起こしたときに、地域で生き生きと活動できる場所ってどこだろうと考えたら、小川町にたどり着きました」

移住して2年が経過したころ、同じように移住してきた仲間とともにスパイスをふんだんに使ったカレー店をオープン。しかし簡単な道のりではありませんでした。

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